第十章*一歩朝学校に着いて校長先生の所へ昨日の知らせに行く。オーディションを受けることは、お母さんが知らせていたらしいから。 結果を伝えると校長先生は『頑張ってくださいね。』と言ってくれた。 教室につくと、紗耶香が私を待っていた。 いつもどうりに話しをして、放課後紗耶香は智也先輩と帰り、私はバイトに向かう。 バイト先について仕事をしていると、オーディションを受けたときの結果発表の時にいた男の子が来た。 私は思わず『ぁ。』と言ってしまった。 その発言に気がついたのか、男の子はこちらを見ている。 『ぁの・・・』 男の子が話しかけて来た。 『はぃ。』 『レモンティーください。』 『はぃ。』 普通に注文を取って、レモンティーをテーブルに持って行った。 その後男の子はケータイを10分ほどいじってレモンティーを飲み干し、喫茶店から出て行った。 バイトが終わって家への帰り道。 大地から久しぶりのメールの返事が来ていた。 私は『合格したよ!』って合格した日に送っていたから。 『受かったんだ。おめでと。頑張れよ?!!また連絡すっからな!』 短いけど、嬉しかった。 私は今日でバイトをやめた。 芸能界に入るという事で、レッスンをすることになったから。 レッスンの内容は歌とダンス、演技など。 芸能界に必要な知識を学ぶという事だ。 レッスンは明後日から始まる。 次の日いつもどうり学校に行く。 いつもどうりの道を帰る。 レッスンの日になった。 学校帰りに、電車にのって街に行く。 駅のすぐ近くのレッスン場に向かって歩く。 レッスン場に入ってジャージに着替えて森田さんを待った。 『星沢さん』 高杉さんも今日からレッスンを受けるらしい。高杉さんが私を呼んだ。 『ぁ、はい。』 『私も今日からなの。一緒に頑張りましょうね!』 『こちらこそ、よろしくお願いします!』 『うん。美姫でいいからね。』 『ぁ、じゃぁ私も真希って呼んでね!』 『うん。わかった。』 美姫は同い年。 でも大人っぽくてお姉さんキャラ。 とても優しくて、いい人。 レッスンが始まった。 今日から私は芸能界に足を踏み入れた。 2ヵ月後。 今日は撮影の日。 私は東京にいた。 昨日東京に着いて、ホテルに泊まっている。 撮影は午前11時から。 駅の近くの公園で撮影をするらしい。 ホテルに森田さんが迎えに来た。 森田さんの車に乗って、撮影場所に向かった。 |